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2024.04.08  愛犬・愛猫に下痢が見られる|考えられる原因と対策は?

特に何か変わったことがないのに、急に愛犬や愛猫が下痢をしてしまう経験はありませんか?
どのようなタイミングで病院へ行くべきか、迷うことも多いでしょう。下痢は軽度から重い病気が潜むものまで様々なケースがあります。

下痢とは、通常の便よりも水っぽい状態になることです。通常の便には水分が約70%含まれていますが、80%以上水分がある場合、下痢と判断されます。
便が柔らかいという状態だけでは必ずしも悪い兆候というわけではありませんが、中にはウイルス性の感染症など、深刻な病気が潜んでいる可能性もあるため、動物病院を受診することを推奨します。

今回は愛犬や愛猫の下痢について原因や症状、治療方法などをご紹介していきます。

■目次
1.原因
2.症状
3.診断方法
4.治療方法
5.予防法やご家庭での注意点
6.まとめ

原因

下痢を引き起こす理由は多岐にわたります。
普段の食事内容の急な変更、食べ物に対するアレルギー反応、ウイルスによる感染症、寄生虫の侵入、腸の病気、ストレスなどが原因となることがあります。
さらに、胃腸以外に肝臓や腎臓などの臓器が原因で下痢になる場合もあります。下痢の原因によって危険度が異なるため、症状が見られたら速やかに動物病院で診断を受けることが重要です。

症状

犬や猫の下痢は、「小腸性下痢」と「大腸性下痢」の2種類があります。

<小腸性下痢>
小腸の異常によって引き起こされる下痢で、排便の頻度は普段とあまり変わらないものの、一度に排泄される便の量が多くなることによって、体重の減少が見られます
また、便は柔らかいものから水のような状態のものまでさまざまです。

<大腸性下痢>
大腸(盲腸、結腸、直腸)の原因によって引き起こされます。
特徴としては、少量の便を何度も頻繁に繰り返して排泄します。便がほとんど出ない状況でも、繰り返し排便しようとする「しぶり」という状態が起こることがあります。小腸性下痢とは異なり、体重の減少や排便量の増加はあまり見られません。
また、便に粘液や血が混じっていることもあり、飼い主様が驚いてしまうこともあるでしょう。

診断方法

下痢の状態が軽度の場合、問診や身体検査、糞便検査で診断をし、特に異常がなければ普段の食事や生活環境の見直し、下痢止めなどの内服薬の投与を行います。
しかし、症状によっては、より詳細な診断を下すために血液検査、レントゲン検査、超音波検査、細菌・ウイルス感染の検査などを行い、病気がないかどうかを調べていきます。それにより何らかの病気が見つかった場合は、より根本的な治療を行うことになります。

治療方法

下痢の治療方法は、原因によって異なります。
感染症や寄生虫が原因の場合は、薬を投与して治療を行います。一方で、アレルギーや食事の問題が原因であれば、普段の食事を変えることで様子を見ます。
腸やその他の内臓に何らかの問題がある場合は、その病気に合わせた治療を行います。
また、下痢が続いてしまうと、脱水症状が心配されます。特に子犬や子猫、高齢の犬や猫は、脱水により急に体調が悪化することがあります。そのため、下痢が見られたら、事前に脱水を防ぐためにも、早めに動物病院で診てもらうようにしましょう。

予防法やご家庭での注意点

<予防接種>
定期的にワクチン接種を行い、ウイルスなどの感染症予防を行いましょう。

<健康診断>
定期的に健康診断を受けることで、病気の早期発見と早期治療が可能です。

<適切な食事>
愛犬や愛猫の体に合った食事を与え、急な食事の変更はなるべく避けましょう。

まとめ

下痢の原因はさまざまであり、飼い主様だけで下痢の重症度を判断することは難しいです。老犬・老猫や子犬・子猫に急性の下痢がある場合、命に関わることがあるため、下痢、もしくは軟便に気づいたら様子を見ずにできるだけ早く動物病院で受診することが大切です。
健康な成犬・成猫で、症状が下痢だけの場合は自然に治ることもあるので、動物に辛そうな様子がなければ1〜2日は様子を見ても良いでしょう。下痢が続く場合や、嘔吐、元気がないなどの症状を伴う時は受診してください。

愛犬や愛猫が健康でいられるように、定期的にワクチン接種や健康診断を行い、病気を早期に見つけて対処することが可能です。

また、診察の際は、原因を特定しやすくするために、新鮮な便のサンプルを持っていくと良いでしょう。量は小さじ1杯分くらいで大丈夫です。便の写真を持ってこられるケースもありますが、腸内に有害細菌や寄生虫がいないかを検査し、スムーズに原因を特定するためには便の実物があったほうが望ましいです。

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