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2022.12.02 猫と比べて症状に気づきづらい│犬の尿路結石症について

犬の尿路結石症は、排尿困難や血尿などのわかりやすい症状が表れるケースだけではなく、レントゲン検査やエコー検査などで初めて発見され、気づかないうちに腎臓機能低下が進行してしまう可能性がある疾病です。
犬の尿路結石症の早期発見と予防のために、症状や治療方法、日常生活の注意点についてお伝えします。

尿路結石症とは

尿路とは、腎臓、尿管、膀胱、尿道による尿の通り道のことで、このうち、腎臓内か膀胱内に結石ができる疾病を尿路結石症といいます。
犬の尿路結石症は、下部尿路(膀胱・尿道)にできる場合が多く、結石の成分はリン酸アンモニウムマグネシウム(ストルバイト)とシュウ酸カルシウムが非常に多いのが特徴です。

犬の尿路結石症の症状

犬の尿路結石症の主な症状は、頻尿、排尿困難、血尿です。
初期症状としては以下のようなものがあげられます。

・尿がチョロチョロとしか出ず排尿に時間がかかる

・尿のにおいがいつもと違う

・腹部を触ると嫌がる

・普段と比べて頻回に排尿姿勢をとる

上部尿路(腎臓・尿管)結石の場合は、急性期に腰部の痛みや嘔吐などの症状が見られることがありますが、明らかな症状が見られない場合も少なくありません。
そのため、レントゲン検査やエコー検査などで発見されるまでに腎臓のダメージが進行してしまうことがあります。

また、犬は猫と違ってお散歩時に排泄させることが多く、膀胱の中に貯まっている尿が少ないのか、尿路閉塞を起こして排尿困難なのかわかりづらいので注意が必要です

排尿困難の場合は、排尿姿勢をしても尿が全く出ない・嘔吐や元気消失・腹痛などの症状が見られます。この様な症状が見られたらすぐに動物病院を受診しましょう。

原因

尿路結石ができる原因は複数ある場合が多く、遺伝性や体質、ミネラル分が多い食事の過剰摂取、飲水量の不足、細菌感染、代謝障害など様々です。

治療方法

尿道が完全に閉塞している場合は、緊急性があるためすぐに尿閉を解除する処置を行います。
また、腎臓にダメージがある場合など状況によっては点滴治療が必要です。
緊急性がない場合は、抗生物質や消炎剤の投薬等の内科療法を行い、結石の場所・大きさや数・犬の健康状態や再発頻度などを総合的に判断し、結石を取り除く外科療法を行うことが一般的です。

予防方法と日常生活の注意点

尿路結石症は、体質や遺伝・その他さまざまな要因があるため、完全に予防することはできません。
しかし、ミネラル分の多い食事を与えない様に注意し、適度な運動により肥満を防止することや、飲水量を増やすことである程度はリスクを下げることが可能です。
さらに、定期的なレントゲン検査やエコー検査を行うことで尿路結石症の早期発見につながります。

まとめ

犬はお散歩時に排尿させる場合が多く、排尿困難に気づきにくいことがあります。
排尿困難や頻尿などの症状がほとんどないまま尿路結石が出来ているケースもあります。
愛犬の普段の尿量と排尿の様子をよく観察し、いつもと違うなと思ったらすぐに動物病院を受診するように心がけましょう。

茨城県下妻市・筑西市・八千代町を中心に診察を行う 稲川動物病院
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