2026.05.11 犬や猫のかゆみは放っておいて大丈夫?|よくある原因と受診の目安を解説
「最近よく体をなめている気がする」「床に顔をこすりつけている」など、愛犬や愛猫の様子に気になる変化を感じたことはありませんか。一方で、「足でかいていないから大丈夫だろう」と判断し、そのまま様子を見ている飼い主様も少なくありません。
しかし、犬や猫の皮膚のかゆみは、“かく”以外の行動として表れるケースが多くあります。たとえば、なめたり、かじったり、こすりつけたりといった変化としても表れるため、かゆみに気づかれないまま過ごしていることもあります。
そこで今回は、犬や猫の皮膚のかゆみにお悩みの飼い主様に向けて、見逃しやすいサインや主な原因、受診の目安などについてわかりやすく解説します。

■目次
1.「かく」だけじゃない|見逃しやすい“かゆみサイン
2.見た目に異常がなくてもかゆいことがある
3.犬や猫の皮膚のかゆみの主な原因
4.「かゆいだけで動物病院に行っていいの?」という疑問に
5.診断方法と当院の診療の考え方
6.治らないかゆみもご相談ください|当院の専門診療との連携
7.まとめ
「かく」だけじゃない|見逃しやすい“かゆみサイン
かゆみというと、後ろ足で体をかく仕草を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、実際には以下のような行動として表れるケースも多く見られます。
・体や足先をしきりになめる・かじる
・顔や体を床や家具にこすりつける
・同じ場所ばかり気にする
・なめ続けた結果、毛が薄くなる(脱毛)
こうした様子は「クセかな」と見過ごされやすいものです。
しかし実際には、皮膚に違和感があり、それをやわらげようとしているサインの可能性があります。そのため、日常の行動の中に隠れている変化に気づいてあげることが大切です。
見た目に異常がなくてもかゆいことがある
皮膚に赤みやぶつぶつが見られない場合、「問題はなさそう」と感じることもあるかもしれません。
ただし、見た目に異常がないからといって、かゆみがないとは限りません。
特にアトピー性皮膚炎では、外見上の変化が目立たない段階でも、強いかゆみが出ることがあります。そのため、「なんとなく気にしている様子がある」と感じた時点で、すでに不快感が生じている可能性があります。
そのため、見た目だけで判断するのではなく、行動の変化にも目を向けることが重要です。
犬や猫の皮膚のかゆみの主な原因
犬や猫のかゆみは、ひとつの原因だけで起こるとは限りません。いくつかの要因が重なっているケースも多く見られます。
主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。
・ノミやダニなどの寄生虫
・食事や環境によるアレルギー
・細菌や真菌による皮膚トラブル
・乾燥や体質、生活環境の影響
・神経的な要因
このように原因は多岐にわたるため、見た目や症状だけで判断するのは難しい場合も少なくありません。自己判断で対処を続けるよりも、動物病院で適切な評価を受けることが改善への近道となります。
「かゆいだけで動物病院に行っていいの?」という疑問に
「これくらいで受診してもいいのだろうか」と迷われる飼い主様は多くいらっしゃいます。
特に元気や食欲に変化がない場合は、受診のタイミングに悩まれることもあるかと思います。
しかし、かゆみは初期の段階で対応するほど、治療の負担を抑えやすくなります。軽い違和感のうちに原因を見つけて対処できれば、慢性化を防ぎやすくなります。
一方で、かゆみが続いたり悪化したりすると、皮膚の状態が変化し、治療が長引くケースもあります。
そのため、「少し気になる」と感じた段階で動物病院を受診することが大切です。
診断方法と当院の診療の考え方
診察では皮膚の状態だけでなく、生活環境や食事内容、日常の過ごし方などを含めて総合的に評価していきます。
必要に応じて、皮膚の検査や顕微鏡での確認、血液検査などを行い、その子に合った治療方法をご提案します。
また、当院では飼い主様とのコミュニケーションを大切にしながら、動物たちのストレスにも配慮した診療を心がけています。
無理のない形で検査や治療を進められるよう、一つひとつ丁寧にご説明いたします。
治らないかゆみもご相談ください|当院の専門診療との連携
皮膚のかゆみは繰り返しやすく、「なかなか改善しない」と感じることもあります。
そのような場合には、当院では皮膚科専門の獣医師と連携し、より専門的な診療を行うことが可能です。
一般的な治療で変化が見られにくいケースにも対応できる体制を整えているため、あきらめてしまう前にご相談いただくことが大切です。
なお、「皮膚科の診療日でないと相談できないのでは」と思われる方もいらっしゃいますが、まずは通常の診療日でもご相談いただけます。初期の段階から対処することで、その後の治療選択もスムーズになります。
また、当院の皮膚科専門診療は原則として紹介制です。かかりつけの動物病院からご紹介いただくか、紹介が難しい場合には当院で常勤獣医師の診察を受けていただいたうえで、各科のご予約となります。
<皮膚科専門診療について>
・診療は月に1回、第2または第3土曜日に実施しています
・かゆみや赤み、ぶつぶつ、ただれ、脱毛、フケなど、一般的な治療で改善しにくい皮膚の症状に対して、専門的な診察を行っています
▼当院の専門診療についてより詳しく知りたい方はこちら
まとめ
犬や猫の皮膚のかゆみは、足でかく仕草だけでなく、なめたりこすりつけたりといった行動としても表れます。見た目に異常がない場合でも、違和感を抱えている可能性があります。
そのため、日常の変化に気づき、早めに相談することが大切です。軽い段階で対応できれば、治療の負担を抑えやすくなります。
なお、当院では飼い主様のお気持ちに寄り添いながら、それぞれの犬や猫に合った診療をご提案しています。気になる様子が見られた際には、どうぞお気軽にご相談ください。
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