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2022.09.16 マイクロチップについて

動物愛護法の改正によって、令和4年6月1日から犬・猫のマイクロチップ装着が義務化されました。
マイクロチップとはどのようなものなのか、法律や活用方法、挿入の仕方などをお伝えいたします。

マイクロチップとは

マイクロチップは、直径約2㎜、長さ約8~12㎜の筒形の電子器具です。
外側は生体に使用してもアレルギー反応などが起こらないような生体適合ガラスもしくはポリマーというもので覆われています。
耐久年数30年程度のため、交換の必要はなく、専用のリーダーで世界に一つだけの数字15桁を読み取り、事前に登録されたデータと照合することで情報を特定します。

改正された法律では、マイクロチップの装着がブリーダーに義務付けられ、ペットショップで販売前に装着することとされています。
一般の飼い主には、装着義務はありません。すでに飼っている犬猫については、「装着が望ましい」とされるものの、あくまでも努力義務であり動物愛護法違反に問われることはありません。

活用方法とその効果

マイクロチップを読み取るリーダーは、全国の動物病院や動物愛護センター、保健所などに配布されます。保護されたペットがいれば、情報を読み取ることで飼い主のもとへ戻る確率が高くなります。

また、悪質な業者による飼育動物の遺棄を防ぐ効果も期待されています。

挿入の仕方

皮下注射で肩甲骨あたりの皮下に埋め込みます(犬は生後2週齢、猫は生後4週齢から装着可能)。針が太いため、局所麻酔をかけて行う動物病院もあります。

マイクロチップを装着したら、住所や連絡先の登録を忘れずに行いましょう(登録方法や登録料など詳細については、当院にお問い合わせください)。

マイクロチップの重要性

「うちは室内で飼っているから大丈夫」と思っていませんか?
普段は迷子になることはなくても、うっかり窓を開けっぱなしにしてしまったり、災害が起こってしまったりして大事なペットと離れ離れになってしまうことも考えられます。

マイクロチップを装着することで、そうしたケースが発生しても飼い主のもとに帰れる確率が高くなります。

この機会に是非、装着することを検討されてみてはいかがでしょうか?

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茨城県下妻市・筑西市・八千代町を中心に診察を行う 稲川動物病院
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