2022.09.01 新しく猫ちゃんを迎えたら
長く元気で一緒にすごせるように、猫ちゃんの健康管理のために必要なこと
①健康チェック :全体的な健康状態をチェックします。
②ノミ・ダニ駆除 : ノミ・マダニは他の猫、犬、人にうつり、いくつかの危険な病気も媒介します。
③便検査 : 寄生虫(おなかの虫)がいないかどうかの検査 → 寄生虫がいたら駆除
④ウイルス検査(猫エイズ・猫白血病): 感染している猫との接触、喧嘩、母猫からうつります。
エイズ・白血病とも、一度感染すると治療法がなく、病気がちになったり寿命が短くなることがあります。すでにお家に猫ちゃんがいる場合はうつる可能性があるので必須の検査です。
⑤混合ワクチン : うつり易い感染症、死亡率の高い感染症の予防です。
完全室内飼育でも、飼い主さん経由、脱走時入院やペットホテル、などに感染の危険があります。また未接種だと緊急時にもペットホテルや避難所の利用ができない可能性があります。
*生後2~3ヶ月頃に1回目、1回目の1ヶ月後に2回目 その後は年に1回 接種します。
⑥フィラリア予防 : フィラリアは蚊に刺されて感染する寄生虫で、呼吸困難や突然死などを引き起こすこともあります。毎年5月~12月の期間、月に一回予防薬を背中につけて予防できます。ノミ予防も同じお薬でできます。室内飼いでも蚊に刺される事はあるため予防をお勧めします。
⑦避妊・去勢手術 : 生後7ヶ月ごろが適した時期です。
男の子は尿マーキングや脱走、ケンカが減るため、事故や怪我の予防になります。
女の子は発情時の大きな鳴き声がなくなり、将来乳腺腫瘍や子宮蓄膿症といった大きな病気にかかる可能性が大幅に減ります。
特に家の外に出る猫ちゃんは、喧嘩による怪我や病気の感染、交通事故を防ぐとともに、マーキングや鳴き声、他の家の猫ちゃんを妊娠させてしまうなどはご近所の迷惑になります。その子が嫌われてしまわないためにも必ず避妊去勢をしましょう。
⑧マイクロチップの装着・登録 : 脱走・災害時の迷子対策に(詳細はリーフレットなどでご確認を)。
ペットショップ等で購入された猫にはすでに装着されています。忘れずに所有者の変更手続きをしましょう。保護猫・自宅で生まれた猫には装着の義務はありませんが、ご希望の場合は動物病院で装着できます。避妊去勢手術時に同時に装着がお勧めです。
☆猫ちゃんの長生きと安全のためには、完全室内飼いをしましょう。
外出する猫と完全室内の猫では平均寿命に3~4年の違いがあります。
外に出さなくても、猫に適した生活環境を整えればストレスが溜まりすぎることはありません。
詳しい内容や費用は、診察時にお気軽にスタッフにお尋ねください。院内ポスターやリーフレットもご参考にしてください。育て方やしつけのご相談もお気軽にどうぞ。(子猫の甘噛みなどは激しくなる前に予防・対処することが大切です)。