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2022.12.21 犬や猫の抜け毛の季節!対策と注意点を知ろう

季節の変わり目で、ペットの抜け毛にお困りの飼い主さまも多いのではないでしょうか。
犬種によっては抜いても抜いても毛が落ちてきますし、猫では毛づくろいで抜け毛を飲んでしまうために、毛玉を吐く季節でもあります。
犬と猫の抜け毛はきちんとケアすることで軽減することが可能です。

また、病気で抜けている場合もあるので、正常な抜け毛を知っておきましょう。

シングルコートとダブルコートとは

犬と猫の毛にはオーバーコートアンダーコートの2種類があります。
季節の変わり目で抜ける毛はアンダーコートと呼ばれる短くてフワフワの毛の方です。

品種によってはアンダーコートが殆ど生えておらず、オーバーコートしかない犬種や猫種もいます。
オーバーコートはあっても、アンダーコートがない被毛(体の表面を覆う毛のこと)をシングルコートといい、抜け毛が少ないのが特徴です。プードル、マルチーズ、ヨークシャーテリア、メインクーンなどの種類が該当します。
オーバーコートとアンダーコートの両方が生えている被毛をダブルコートといい、季節によって大量の毛が抜けますが、寒さに強い特徴があります。

柴犬、ダックスフント、チワワ、スコティッシュフォールド、日本猫などが該当します。

抜け毛のお手入れ

ダブルコートの品種であれば、抜け毛対策が大切です。
抜け毛対策としてはブラッシングが重要で、毎日行うことで高い効果が期待できます。
大切なのはブラッシングを嫌がられないことで、そのポイントは以下の通りです。

1)無理に長時間行わない

2)最初はブラシを体にあてるだけ

3)ブラシをあてたらご褒美をあげる

4)ブラシをかける時間を少しずつ増やす

 愛犬や愛猫をブラッシング嫌いにしないことが大切なので、最初はごくごく短時間から始めましょう。

 換毛期に気を付けること

換毛期には皮膚に違和感や痒みを感じる犬が多いようです。
しっかりとブラッシングが行えない場合には、不要な毛が体に残ってしまうので、皮膚炎ができてしまうことも

もともと皮膚炎になりやすい柴犬は、抜け毛の量も非常に多いので、トリマーさんや動物看護士さんなどのプロの手を借りると良いでしょう。
猫では体に毛玉ができてしまう長毛種が換毛期に皮膚トラブルを起こすことがあります。
ブラッシングを嫌がり、抜け毛が体で固まってフェルトのようになってしまうと、飼い主さまでも太刀打ちできません。

体に毛玉が増えてしまった時には、やはり動物病院でのケアがお勧めです
毛玉を取るのは、皮膚を傷つけることがあるので、自宅で無理にやらないようにしましょう。

 病気による抜け毛とは

 ・アレルギー性皮膚炎

・細菌感染による皮膚炎

・真菌(カビ)感染による皮膚炎

・寄生虫による皮膚炎

・ホルモン異常による脱毛

・常同行動による舐め壊し(毛が抜けるまで体の一部を舐め続けること)

 これらが原因で抜け毛が増えることがありますので、愛犬や愛猫がよく体の一部を舐めている時には動物病院を受診しましょう。
また、常同行動による舐め壊しに関しては、行動診療を行うことで改善する可能性があります。行動診療は当院でも実施しておりますので、お気軽にご相談ください。
<当院の行動診療についての詳細はこちら>

<行動診療についてはこちらのブログ記事でも紹介しています>

 まとめ

ダブルコートをもつ犬猫は季節の変わり目に抜け毛が多くなります。
毎日のブラッシングを嫌がらないように、無理せずご褒美で良い印象を与えて実施するようにしましょう。
病気による抜け毛のケースもあるので、しきりに舐める様子がみられた場合は、動物病院を受診してください。

茨城県下妻市・筑西市・八千代町を中心に診察を行う 稲川動物病院
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