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2024.08.05  愛犬や愛猫が震えている…|考えられる原因と対策は?

愛犬や愛猫が震えている場合、病気ではないかと心配になりますよね。犬や猫が震える原因はさまざまで、年齢や環境など病気以外の要因による可能性もありますが、なかには命にかかわるような大きな病気が原因であるケースもあります。そのため、早期発見・早期治療を行うことが大切です。

今回は、犬や猫が震えている場合に考えられる原因や対策などについてご紹介します。

■目次
1.震えの一般的な原因
2.震えが見られたらどうする?
3.当院でできるケア
4.まとめ

震えの一般的な原因

<病気以外の要因>

犬や猫が震えているからといって、必ずしも病気が原因とは限りません。
以下のように、病気以外の要因で起こっている可能性もあるため、心当たりがないか確認してみましょう。

・加齢による影響
・寒さや恐怖に対する反応
・筋肉の疲労や過度の運動
・期待や葛藤による気持ちの高揚 など

 

<考えられる病気>

病気が原因の場合は、以下のようなものが考えられます。

・神経系の病気(脳や脊髄の疾患)
・筋骨格系の病気(関節炎、骨折、椎間板ヘルニアなど)
・内分泌系の病気(甲状腺機能低下症など)
・発熱を伴う病気(感染症など)
・痛みを伴うその他の病気
・中毒(食べ物や薬物による) など

 

震えが見られたらどうする?

震えている原因が病気以外の場合、基本的にはその原因を取り除けば震えは収まります。そのため、温度管理をしっかりと行うこと、年齢に合った適切な栄養と運動管理により筋肉への負担を減らすこと、そしてストレス軽減のために快適な環境作りを心がけることが対策になります
もし愛犬が過度の怖がりで困っている、という場合は、行動診療科を受診することも検討しましょう。

加齢や病気が原因の場合は放置すると悪化していく恐れがあるため、早期発見・早期治療を行うことが重要です。
加齢の場合は筋肉量がどんどん減って自力で立てなくなり、病気の場合は長引くことで、命にかかわるケースもあります。
万が一愛犬や愛猫の震えが止まらない場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

 

犬や猫の自宅での防寒対策についてはこちらから

 

当院でできるケア

診察の流れとしては問診で年齢や症状を確認した後、触診をはじめとした身体検査を行います。その後、必要に応じて画像検査や血液検査などを行います。

問診の際には以下のような内容をお伺いします。

・震えはいつから見られるか
・どういうシチュエーションで震えるか
・痛みはないか
・誤飲の可能性がないか など

愛犬や愛猫に震えが見られた場合は動画を撮影したり、頻度や状況などをメモしておくと、より正確に情報を伝えることができるためお勧めです。

 

まとめ

犬や猫の震えは、大きな問題がないものから命にかかわるようなものまで、さまざまな原因から起こります。そのため、症状が気になる場合はすぐに専門家に相談するようにしましょう。また、最低でも1年に1回(シニア期には半年に1回)を目安に健康診断を受け、病気の早期発見・早期治療に努めましょう。

 

茨城県下妻市・筑西市・八千代町を中心に診察を行う 稲川動物病院
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